2015年09月22日

正義の暴走 - ご理解いただくにはまだまだ時間がかかるのかもしれない

昨日、電子雲(Wikipedia)の話が回ってきて、ふと思い出したことがありました。

次の部分の記述:
電子はあたかも太陽のまわりを公転する惑星のように原子核のまわりを廻っているとされ、日本の初等教育等、現代でもそのように教えている例もある。しかし、…

自分も大学の時くらいまで、原子の周りを電子が「ぐるぐる」回っていることが当然と考えていて、当たり前だと思っていました。
ただ、高校の授業のあたりだったか、原子が電子を共有して結合する「共有結合」の状態になったとき、共有された電子は、それら原子たちの周りをどのように回るのか? 楕円形の軌道になったら、さぞ回りにくかろうに…と思いました。

そこで、その時の化学の先生に質問したところ、「明確な軌道があるわけでなく、存在のようなモノが、雲みたいにふわっと広がっているんですよ」という回答を得て、非常にモヤモヤした覚えがあります。

今から思えば、量子力学の基礎も知らない生徒に、その考えを伝えるのは、非常に困難だったかと思います。
(そもそも、量子力学自体を直感で理解させるのは無理だし、そういうことはそもそも不可能と言っている人もいる)
高校1年生ではモヤモヤしてしまうのは当たり前だったかも。

なので、「とは言っても、結局、何らかの軌道を取って、グルグルまわっているんでしょう」と勝手に理解し、しばらく過ごし続けることになりました。

妙な思い込みに振り回されてしまったもんだと、今からなら思えます。


さて、話は変わって正義の暴走の話。妙な思い込みに振り回されてしまった方の話。

最近『正義』という言葉を、悪い意味でしか使わなくなったような気がしています。
世の中で何か悪いことが起きたとき、それが「悪人」の起こしたことならば、善悪の決着をつけるのは早いのですが、「自分が善人だと思い込んでいる」人が起こしたことだと、非常にやっかいです。
なぜならその人は「善意」で事件を起こしており、反省する事も無いし、そもそもなぜ反省しなければならないのかも分からない

何を言いたいのかというと、ウイルスバスター関連で良くない話を聞きましての話。
ここでは思考の方向性を変え、「トレンドマイクロが悪い」という話ではなく、この件を誤解してしまっている人になんとか正しいことを理解させたい…という思いがあるのですが、世の中にはトレンドマイクロが正しいと思い込みのめり込む余り、どうしても自身の心の中の先入観が先行して、嘘の先入観から出発する嘘の結論にたどり着いて、それを真実だと思い込んで周りにまき散らしてしまう人がいるみたいなんですね。

あるいは、トレンドマイクロが正しいと思わなくても、自分が考える「セキュリティの仕組みはこうあるべき」という勝手な思い込みを正しいとのめり込み、嘘の先入観から出発する嘘の結論にたどり着いて、それを真実だと思い込んで周りにまき散らしてしまう人がいるみたいです。

最近追加したQ&Aについては、そういった意見を取り込んでおります。だいぶマイルドな表現に抑えてありますが、質問者の方は「そんなことは言っても、結局、作者が1%くらいは悪いのでしょう?」「原因はトレンドマイクロ側の不具合かもしれないが、その不具合のきっかけは、INASOFT側の悪にあるのでしょう」という考えは最後まで捨てきれないようでした。また「そんなことを言ったって、レジストリをいじっているものを検知するのは当たり前のことでしょう」と、この期に及んで記事の中身を読んで下さらない方もいらっしゃいました。自らの思い込むセキュリティの仕組みが、(トレンドマイクロ社の方がイクラ否定しても)どうしても頭から離れないようなのです。

この方は自分が悪だと思って行動しているわけではありません。むしろ、自分が「善」だと思って行動しているのです。
自分が「善」だと思って行動している人ほど、その根底の考えを否定し、考えを改めて頂くには、非常に難しいことを実感しました。

トレンドマイクロのウイルスバスターの誤検知問題に端を発する風評被害を抑えていくには、まだまだ時間がかかりそうです。


posted by ayacy at 09:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | フリーソフト