積み漫画となっていた、手塚治虫氏の作品「アドルフに告ぐ」を、ゴールデンウィークの空き時間を利用してようやく読むことができました。
手塚治虫先生の後期の作品…とのことなのですが、そういえば、手塚治虫先生がどういう順序で各漫画を描いていったのか、よく知らなかったりします。
もちろん、鉄腕アトムであるとか、リボンの騎士であるとか、ブラックジャック・三つ目がとおる・火の鳥 等々…数々の名作を生み出しているというのは知っていますが、その順序はよく知らなかったのです。今度、順序も調べてみようかと思います。
数々の名作を生み出しているだけでなく、日本の漫画の様々な「描き方」を初めて実践した人であることも知られており、現代の漫画技術の様々な基礎を作り上げてきた人でもあります。
(ただ、絵を描くことを引き受ける際に、大変安価で引き受けてしまったため、それが後の世の慣例になり、現在の絵描きの方々の収入が極端に低い状況を作ってしまった元凶なのではないかという話もあり)
まぁそれはさておき。
先日、あるラジオ番組にアニメーターの方がゲストで来られた際、手塚治虫先生の事についても触れられていました。
なんでも、手塚治虫先生の絵の描き方は、ディズニーのアニメのように「動きを感じることができる絵」なのだとか。
そのため、この作品も、それを意識しながら読んでみました。
なるほど。派手な表現、伸びた腕・足など、動きを大きく感じさせられます。これは静止画ではなく、動画なのかもしれません。
この描き方って、後の世の漫画家さんには、あまり引き継がれていない気がしますね。
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