平成の残留物が机の中からできました。
左:iPhoneを使い始める直前まで使っていたガラケー(FOMA)と、右:そこから買い換えたiPhone5s。
ガラケーの方は、Panasonic製のP-01B。フルブラウザ対応です。
そういえば当時は、Panasonic製のガラケーばかりを好んで使っていました。それ以外のものを使うのが怖かったという理由もあったかもしれません。
フルブラウザ対応時には、小さい画面上に小さいマウスが表示されます。キーの部分を指でなぞると、マウスが動きます。
フルブラウザ対応について少し解説しておくと、当時のdocomoのガラケーでは、インターネット上のサイトを表示するにあたり、「iモード」用のチープで小さい画面表示が一般的となっていました。
それに対し、フルブラウザ対応のモードにすると、PCと同じような画面表示が可能になります。
ただし、動作速度が遅い。おそらく、メモリをふんだんに使う代わりに、動作速度を犠牲にするというトレードオフが、内部的に行われているのでしょう。
そして、フルブラウザ対応のモードを利用すると、料金プランが自動的に高いものとなります。
たしか、フルブラウザを利用しないと5000円程度の基本料金なのに対し、フルブラウザを利用すると7000円程度の基本料金になるんだったかな?
(しかも、7000円程度の基本料金のプランに切り替える契約をしていないと、利用料金は従量制となり、青天井になってしまうという仕組み)
フルブラウザ対応だ!と喜んで使ったのはほんの数日で、その後はフルブラウザは使わなかったような気がします。
しかも、最初の1日間は、パケット通信の使い放題プランへの切り替えが完了しておらず、非常にバカ高い通信費を支払ってしまいました。
バカでした。
iPhone5sはDocomoがiPhone採用を決めた最初の機種でした。
日本国内で、iPhoneへの対応をいち早く決めたのはSOFTBANKで、その次に対応したのはauでした。
docomoがなかなかiPhoneに対応しなかったのは、表面的には「柔軟なAndroidへの対応の方が重要」という理由だったらしいですが、おそらく内部的には、iモードの独特の仕組みをiPhoneに対応させるのが難しかったのでしょう。
実際、docomoのキャリアメールをプッシュ配信に対応させるのに、非常に苦労している様子でしたし。
キャリアメールをiPhone5sの発売に間に合わせることができず、なんだか面倒くさいことになっていた記憶もありますし。
最近、テレビのワイドショーとかを観ていると、「5G」(ファイブジー)への対応に関連して、これまでの携帯の通信方式の流れ(1G, 2G, 3G, 4G[LTE])を順次紹介しているシーンを多く見かけます。僕自身、2G, 3G, 4Gのあたりをリアルタイムに使っていたわけなので、改めて通信方式という側面で携帯・スマホの歴史を振り返ってみるのも面白いです。