2020年01月05日

除夜の鐘へのクレームと、フリーソフトへのクレーム

去年末、2つのクレームの話が話題になっていました。

一つは、TeraTermの開発者の一人に粘着質なクレーマーが嫌がらせに近い行為をしていて、結果的にその開発者が開発から離れたこと。SNS上では訴訟も検討しているとのことでした。

もう一つは、除夜の鐘へのクレームがあり、深夜に鳴らすことを諦めるお寺が増加しているという話。
お寺では12月31日の深夜に除夜の鐘を108回も鳴らすということを知らなかった人が寺の近所に引っ越してしまい、鐘が鳴り続けるので何事かと思い警察に通報してしまった、みたいな話も実しやかに語られていました。

SNS上では、少数のクレームで長年親しまれていた行事が止まってしまうことへの懸念が多く語られていました。
逆に、除夜の鐘を鳴らせと12月31日の深夜にデモ活動して大きな音を立てたらいいんじゃないか、みたいな過激な意見もありました。

このあたりは興味深い「思考実験」だとは思います。

去年は献血に際して掲示されたポスターへのクレームを初めとして、「○○を中止せよ」というクレームを多く聞く1年でもあった気がします。
とはいえ、そういったクレーマーは全体の1%程度であり、残りの99%としてサイレントマジョリティーを形成しているから、大勢の声が届かない、クレーマーの声ばかりが目立つ、とも言えます。

フリーソフトを作っていてもよくある話で、改善要求をしてくるのは少数派だが現状維持派は9割以上というのは自分でも経験があります。

「少数のクレーム」は無視しなければならない一方で、「少数の声」は拾い上げなければなりません。
それが「声」なのか「クレーム」なのかを見極めるのは大変難しい。


続きを読む
posted by ayacy at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記