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■どうしてこんな悪質広告が蔓延るのか - アドエクスチェンジの功罪

2015年 2月16日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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昨日、悪質広告についてご紹介したところで、今日は、どうしてこんな悪質広告が蔓延るようになってしまったのか、考えてみようかと思います。

当サイトでは、Google Adsense という、Googleが配信する広告を表示する仕組みを採用しています。以前はGoogleの配信する広告は比較的控えめで、比較的良質なものばかりだったと考えていますが、ここ数年、悪質な広告がどんどん表示されるようになってきた印象です。

昨日ご紹介した広告も、すべて、Googleで配信されてきているものですからね。

(一部には、Googleはそんな怪しい広告を配信するはずはないとか、窓の杜では悪質ダウンロードボタンなんて出るはずはないとか、Google信者なのかピュアなのか、よくわからない反論をされることがあるのですが、残念ながらそんなことないのが事実です)

インターネット上のサービスは、広告で成り立っている部分が比較的多いと思います。

(テレビの地上波放送も、CMで成り立っているものがほとんどなのと似ているでしょうか)

インターネットの場合、個人が情報発信をする機会が多いわけですが、そういった人が収益を得るための仕掛けとしても、広告という仕組みは理に適っているのかも知れません。

そんなわけで、当サイトも広告に頼っています。当サイトの広告表示は、もう15年くらいになるでしょうか。

2000年前半頃は、当時加入していたプロバイダが提携していた広告業者のサービスを利用していました。

ところがその業者、どんどん広告単価を下げてくるばかりか、Flashを使った全画面ラップ広告を表示するなど、どんどん悪質な広告を配信するようになって来ました。

(僕自身は、Flashそのものを見たくなかったため、Flashの表示をオフにしていたのですが、まさか自分のサイトでそんな広告が出ているとは思ってもおらず、他者からの指摘で気づきました)

その後、いったん広告の表示を止めた後、GoogleのAdsenseを採用して今に至ります。

当初は・・・というか、そこから数年は、落ち着いた良識のある広告が表示されていたと思うのですが、先ほども書いたとおり、ここ数年、急に悪質な広告が配信されてくるようになりました。

なんでそんなことになるのか? Googleは広告をちゃんと審査しているんじゃなかったのか? どうやら、現在の広告テクノロジー(アドテクノロジー)の進化が原因になっているようです。

広告の歴史と進化については、それについて詳しく書いてあるサイトがあったので、そちらを参照で。

昔はピュアに広告サーバが広告主と表示者(枠)を募集し、仲介するという方法だったものが、複数の広告主と複数の広告枠を「ネットワーク化してやりとり」させるようになった後、広告枠自体が入札され、「ネットワーク化してやりとり」されていたものそのものをネット化して統合するようなやり方になっています。

つまり、今表示されているその広告が、一体どこから入り込んできたものなのか、パッと見はわからなくなってしまったということになります。

Googleから配信されてきたとはいえ、Googleが募集してGoogleが認めたものとは限らないということですね。

おそらく、現在の仕組みは、ここら辺を過度に自動化したものなのでしょう。手間は極力下げていかなければなりませんから、どんどん自動化していくというのは、ある種の時代の流れでもあります。

が、過度に自動化した結果おかしくなっている・・・どこかで聞いたような話ですね。

トレンドマイクロの採用していた、自動的なウイルス検出の仕組みが、過度に人間による検査を排除しすぎてしまったために、内部のバグによるシステムの暴走を食い止められず、結果、問題解決に1年半を費やしてしまった問題と似ています。

現在のコンピュータ化社会、自動化社会は、とにかく、人が一目見れば分かるような欠陥を、簡単に見落としてしまうという問題がありすぎます。トレンドマイクロも、1年前よりここを見直すことを宣言していたわけですが、Googleもそれを見習って、見直すべき時に来ているのではないでしょうか。

ちょっと前にも、Yahoo!が偽銀行へのリンクを配信していたとかいう事件もありましたけど、今の状況ではGoogle共犯の詐欺みたいな感じになってしまっていますから、それこそGoogle共犯で警察に被害届が出される日も近いかも知れません。

アドエクスチェンジの決定的な弱点が晒し出されたところで、Googleは積極的に対策を練っていかないと、とんでもないことになりそうです。

  • もっと人間の手により、広告を審査すべき。
  • 外のネットワークから入ってきた広告についても、Googleは知らんぷりでそのまま中継するのではなく、きちんと審査すべき。
明日は、そんなダメダメな広告に見切りを付けて、収益を得る方法を他の方法に移すことはできないか・・・を考えてみたいと思います。

別案を考えるというのも、結局、ソフト作成者にとっても、ソフト利用者にとっても、イバラの道となりそうです。




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