INASOFT 管理人のひとこと


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■2台目のRaspberry Pi 3(Model B)で色々遊び中。でも、たまに解決できない悩み事も

2017年 2月20日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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2台目のRaspberry Pi 3(Model B)で色々遊んでいます。

raspi_2a.jpg

前にも書いたとおり、MiniDLNA サーバを入れて、メディアサーバにしています。

音声と映像を、他の部屋からも見ることができるように。

幸い、Googleで「minidlna raspberry pi」などと検索をすると、先人達の作ってくれた手順を示したページが大量に出てきてくれるので、ありがたく参考にさせてもらっています。

ただ、「MiniDLNAでフォルダ名が文字化けしてしまう問題」については、なぜだか先人達の解決法では解決できませんでした。

先人達の解決法とは、MiniDLNAのソースコードを落としてきて、自動ローカライズ(?)に関する部分を無効化し、再コンパイルをしてやることだったのですが、どういうわけだかコンパイルエラーが発生してしまい、修復を試みようとしましたが、何故そのエラーになるのか原因を特定するに至らず、断念。

まぁ、文字化けはしていても、音声や映像を格納したディレクトリへ辿り付くことは簡単にできるため、とりあえずこの問題は放置しています。

【追記】その後、同手順をもう一度繰り返したらうまくいったので、1度目は何かしら手順をすっ飛ばしていたのでしょう。

次に解決できなかったのは、DLNAのクライアント側の問題。

iPhone 6sに、DLNAクライアントとして「VLC for iOS」を入れています。定番中の定番です。

自宅内からWi-Fi経由でDLNAサーバにアクセスする分には、問題なく操作できるのですが、屋外からVPN経由でDLNAサーバにアクセスしようとすると、上手くいきません。

VPN経由ならなんでも上手くいきそうなのですが…全然上手くいきませんでした。

原因は、DLNAサーバを全体検索するためのUPnPのマルチキャストな通信を余計に発生させないため、「VLC for iOSはWi-Fi接続の時にしかDLNAサーバを探しに行こうとしないから」ってところでしょうかね。ためしにiPhoneをコンビニなどのフリーWi-Fiに繋いでからVPNで自宅に繋ぐと、MiniDLNAサーバが見えるようになりました。

よって、VLCというクライアントの仕様が原因ということになるのですが、先人達の調査によると、他のフリーなDLNAクライアントについても、軒並み同様な状況ということで、クライアントを乗り換えても問題解決できません。

ただ、VLCであれば、Samba経由やFTP経由で音声・動画ファイルを取得しに行く機能がありますので、そちらの機能を使うことにします。

幸い、Sambaサーバはすでにインストール済みです。

・・・ですが、Samba経由だとファイルを丸ごとダウンロードできない(VLCの機能)し、ストリーミング再生だと高確率で途中で止まってしまう。

なので、2台目Raspberry Piにvsftpdを入れることにしました。

しかし、今度はなぜか、日本語のディレクトリ名・ファイル名が文字化けする現象に遭遇

VLC for iOSの文字コード設定と、vsftpdの文字コード設定は合わせているんですが・・・。

(ちなみに、パソコンからのアクセスでは、文字化けしていない)

よくわからないので、lnコマンドで英数字のみのディレクトリ・ファイル名で構成されるハードリンクを作成し、FTPサーバの閲覧先とすることで解決。

(よくわかりませんが、シンボリックリンクだと、FTPサーバからアクセスできないみたいなのでハードリンクをさくせいしました)

次に解決できなかったのは、Raspberry Piに「xrdp」を入れてリモートデスクトップ接続をできるようにし、iPhoneやiPadから、マイクロソフト社の「RD Client」で接続すると、ソフトウェアキーボードからの入力を受け付けてくれなくなる問題。

なお、どういうわけだか、「Windowsキー」「Shiftキー」のボタンを押してからだと、その後1文字だけ受け付けてくれるようになる。入力効率が極端に落ちるので、解決策にはならないですけどね。

IMG_2222.JPG

▲iPhone6sのRD ClientからRaspberry Piに接続し、LibreOfficeは起動できるのに、ソフトウェアキーボードからの文字入力が一切不可。

仕方がないので、Raspberry Pi側に「matchbox-keyboard」を入れてRaspberry Pi側でソフトウェアキーボードが扱えるようにしました。とりあえずそれで解決した・・・かと思ったのですが、何度か使っているうちに壁紙部分が表示されなくなり、CPU使用率が常時100%近い値になってしまっていることが判明。ソフトウェアキーボードを終了しても100%のまま。これでは使い物になりません。

先人達の知恵では、matchbox-keyboardをコマンドラインから起動すると直ったとか、「アクセサリ」から起動すると直ったとか、様々な情報が出てくるのですが、自分の環境ではどの手段でも解決できませんでした。

ただ、よくよく考えてみると、Raspberry PiにiPhoneやiPadからリモートデスクトップ接続したところで、何かやりたいことがあるかといえば、特にないのです。

(電子工作のプログラミングのためにリモートデスクトップ接続したい場合は、メインPCからの接続になるため、この問題は発生しない)

どちらかというと、telnet(SSH)接続できる方が重要です。例えば、別の部屋からディスクの空き容量を調べたり(df)、CPU温度を調べたり(vcgencmd measure_temp)、シャットダウン(sudo shutdown -h now)やリブート(sudo reboot)をしたり。これらはtelnet(SSH)接続のほうがやりやすいのです。

というわけで、iPhone/iPad側に「Termius」というtelnet(SSH)接続用のアプリを入れることで解決しました。

日本語入力はできないようですが、今のところ日本語入力をする予定もないため、これで十分です。


先人達の知恵で解決できなかった問題と言えば、もう一つ、Raspberry Pi に JBoss WildFly(いわゆるJBoss AS) を入れようとしたときにも起きました。

こちらは参考にできるページがそもそも見つからず、一般的なインストール方法を元に解決をしていきました。

最も解決が困難だったのは、JBoss WildFly を立ち上げようとしたときに、パラメータが不正と言われてしまったことですね。

Java(JRE)はバージョンアップが頻繁に行われますが、その際、パラメータに互換性が保たれる保証はありません。

現在、Raspberry PiにインストールされているJREのバージョンが、JBoss WildFly が想定しているJREのバージョンになっている保証はありません。

そこで、JBoss WildFly からは、特定のバージョンのJREが使えるように誘導してやらなければならないようなのです。

ここら辺はエラーメッセージを追っているだけでは解決できず、かなり時間が掛かってしまいました。

Raspberry PiにLAMP環境(Apache + PHP + MySQL)を入れる手間と比べると対照的です。やっぱり、個人趣味環境でJBoss関係を使うのは、ハードルが高いですね。できれば、趣味でJBoss Fuseのお試しをやってみたら面白いかな・・・とか思っていたのですが、ちょっと止めておくことにします。趣味とは言え、コスパが悪すぎるものには手を出したくないですもんね。



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