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■『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly』を見てきた話

2019年 1月24日(木) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先週のことになりますが、『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly』を見てきました。

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元々、Fate/stay nightはPC用に発売された18禁サウンドノベルだったわけですが、いわゆる18禁サウンドノベルの割には主人公以外の男性キャラが元気だった(キャラが立っていた)ことが印象的でした。また、これを元にした虚淵玄さんの「Fate/Zero」では、「18禁という足かせが外れると、こんなにもイキイキしたストーリーになるのか」と感嘆したものでした。英霊同士が酒を酌み交わしながら王の道とは何かを語り合うシーンとか、イスカンダルの最後のシーンとか。

そもそも、設定背景のポテンシャルが非常に高いこともFateシリーズの特徴の一つであり、Fate/ZeroやFGOなどの作品群にも見られるように、シナリオライターの想像力次第でいくらでもストーリーを拡張可能だったりもします。

(Fate/stay night自身も、その前の「月姫」や、その後の「魔法使いの夜」、奈須きのこ氏の小説「空の境界」と同一の世界観を共有していて、Fateシリーズだけで閉じない奥深い世界観を持った作品とも言えますね)

で、今回は、原作に沿ったHeaven's Feelの映画化。

やっぱり、Heaven's Feelのこのストーリーについては、15年前に一度体験しているはずなのだが、完全に忘れてしまっておりました。
ちなみに、この第二章近辺で覚えている薄らとした記憶は、次のようなもの。

(以降、ある程度のネタバレを含みます)

  • アーチャーが凛に「遠坂」と呼びかけるシーン。
  • を贈呈。
  • 桜が凛と、支離滅裂な会話をする。(第三章相当)
  • ライダーの真のマスターの正体と、ライダーの正体、真名。

そういえば、原作ゲームだと腕贈呈する際に、腕の主が「(普通はこんなことはできないが)コイツは特例だ」という説明をしていたような気がしました。今回、映画の中ではそのセリフが無かったような気がしましたが、もしかしたら僕の記憶が捏造されたものか、あるいは映画では省略されたのか。

まぁ、UBWを観ていれば、特例なのは分かるわけだし。

そういえば、「ライダーの正体」については、Heaven's Feelの中盤まできてようやく明かされる、ということが、原作をプレイしていて非常に印象に残った点でした。

原作未プレイでアニメだけ観ているという人は、十年以上の時を経てようやく知ることになったわけです。
なんかアツい。

とはいえ、映画の中では真名は明示はされなかったですね。
まぁ、ギリシャ神話を多少知っていて、目を解放した途端に見た相手が石化し始めたなら、明示されていなくても真名は分かろうってものか。
それくらい分かってくれよというのが、映画製作スタッフの思いでしょうかね。

逆に、原作プレイ時には印象に残らなかったものの、今回の映画で改めて強く印象づけられた点もありました。

バーサーカーが死んでも蘇りながら(6回は蘇れるんだっけ?)、必死に戦うシーン。イリヤとバーサーカーの信頼関係の強さ。
イリヤとバーサーカーの信頼度の強さについても、原作ではどこまで描かれていたか、ちょっと忘れてしまった。このあたりは、Fate/hollow ataraxiaできっちり描かれていたんだったか、Fate/Zeroで描かれていたんだったか。

それと、衛宮切嗣とイリヤの関係についても、原作プレイ時にはあまり印象に残らなかったような気がします。このあたりは、Fate/Zeroで記憶が強化された感覚がある。
前回の聖杯戦争後、切嗣はイリヤと会おうと何度もロシアへ行ったが、魔術の力で門前払いを食らっていた。でもイリヤはそれを知らないので、切嗣に裏切られたと思っていた。
もしかしたら本当に原作ではあまり描かれていなくて、Fate/Zeroで関係性が描かれたから、映画でも取り上げたのかもしれないですね。ちゃんと再勉強したい。

今回の映画で特に再認識させられた点としては、一章もそうでしたけど、間桐慎二の心の動きですね。
実は、原作プレイ時も、Fate/hollow ataraxiaプレイ時も、間桐慎二がどういう思考をしているのか、よくわかっていませんでした。

特に、セイバールートでも、Heaven's Feelでも、最ッッッ低な描かれ方をしていましたから、僕の目にはただの悪役にしか映っていなかったのかもしれない。
Fate/hollow ataraxiaでは、衛宮士郎と間桐慎二はかつての友人同士に戻れた感じでしたが、それでも、桜へやってしまったことは取り消せるわけではないので、どこか、突き放した見方をしてしまっていたのかもしれません。

映画では、桜と士郎との出会いを明確に描いたこともあり、慎二と士郎の関係も併せて明確に描かれたわけですが、それによって『慎二の士郎に対する期待とそれに気付かない士郎の歪み』が表現されるようになり、また、声優の神谷浩史さんの絶妙な演技力も相まって、慎二の人間性が非常に理解しやすくなっていました。

ところで今回はR指定のレベルが高そうだし、来年春の第三作公開直前のテレビ放送は行われなそうかな。仮にテレビ放送されるにしても、0時以降の深夜帯になるんだろうかなぁ。


褒めてばっかりだから、ちょっとだけ苦言を書いておきますかね。

このHeaven's Feelにしても、FGOにしても、TYPE-MOONがFateシリーズ、つまり、過去の作品にかかりきりになっているためか、なかなか、奈須きのこ氏の新作のサウンドノベルが拝めないことが不満だったりもします。

魔法使いの夜に続く、次の作品も、早く読みたい。

追記 1/25】

すき家でFateとコラボキャンペーンを実施中とのことなので、行ってきました。

▼牛丼と豚汁サラダセットを頼んでもらえたもの。

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金ピカの人のカードが出てきた。

Fate/Zeroではファンを増やしたけれど、Heaven's Feelではチョイ役なんだよな(笑)。

すき家の店内では「間桐桜です。緊張しています」みたいな店内放送が流れていました。
まさか、18禁PC用サウンドノベルゲームが、15年経って、駅前のすき家の店内で声が聞けるところまで成長を遂げるコンテンツになろうとは、当時は想像できなかったなぁ。
(今回の映画はR指定のシーンが出てきますけどね)

たしか、10年くらい前の時点で、当時同人ゲーム向けのイラストをお願いしていた方が「ずっとFateで同人誌を描いてきたけど、そろそろこのジャンルも限界だし、他のジャンルに移ろうか」とか悩んでいたことがあったのを思い出す。 今となっては、逆に当時以上に凄まじい勢いに戻っている感じがする。



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