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■昔の漢字変換の「AI変換」って、今のAIとは違う意味だった気がする

2019年 2月 2日(土) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先日、一太郎2019の案内の封筒が来たので、中身をまじまじと眺めていたときに、ふと思い出したこと。

昔(1990年代ごろ)の漢字変換の「AI変換」の「AI」って、今の「AI」とは違う意味で使われていたような気がする。

現在のAIは、たいていの場合は、ディープラーニング(深層学習)による多層ニューラルネットワークの機械学習によって作成されるブラックボックスのプログラム的なものを指しているかと思います。

それにインプット(音声や文字列指示とか、現在の映像、白黒画像など)を与えて、得られるアウトプット(音声解釈結果・文字列解釈結果に基づくプログラム実行、未来の映像予測、カラー画像予測など)が得られる、といった感じかと思います。

それに対して、昔(1990年代ごろ)の漢字変換の「AI」は、単に「利用者の変換傾向を学習した『学習辞書』よりも優先して得られる変換結果」という意味だったような気がします。

例えば、ユーザーが「きる」を「着る」と変換することが多い人だったとします。

この場合、「学習辞書」による優先変換では、どんな場合でも「きる」を「着る」に変換することを第一候補としようとします。

しかし、AI変換では「はさみできる」のような「はさみ」という単語が先行する場合、それを察知し、学習辞書による「着る」への変換はひとまず置いておいて、最優先して「はさみで切る」という変換候補を第一候補にします。

という感じで、AIという言葉を出したとき、それが意図する意味は、いつの時代なのか、何が行うものかによって変わってくるかと思います。

現在では、多くの場合でAIはディープラーニングとか多層ニューラルネットワークとかの活用を指しますが、メーカーによっては、膨大な「原因-結果リスト」だったり、「多要素から関係性を見つけ出すことに長けている」だったり、前述のような「漢字変換の最優先変換候補リスト」だったり、様々な意味で使われることがあります。

SFの世界だったり、小説の世界だったりでは、AIは、鉄腕アトムやドラえもんのような、人間的な思考のできるコンピュータを指す場合もあります。ただ、エンジニアリングの世界では、まだこれのことを指すのは難しいようです。




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