お風呂に入ったら、お風呂の壁に世界地図が貼ってありました。
ベネッセのキャラクター「コラショ」(CV.ピカチューと同じ人)が書かれているので、ベネッセの教材でしょう。
「アジアしゅう」という言葉、久しぶりに見た気がする。漢字にすると「アジア州」か。
それこそ、小学・中学で世界地理を学んだときに聞いたかどうか。
それ以降は一度も使っていない気がします。
いや、授業では聞いたかもしれませんが、地理は苦手分野だったので、耳に入っていても、脳には届いていなかったかも。
大陸名として、このあたりを含んだエリアを指す言葉(ユーラシア大陸)の方は、脳に届いていたんですけどね。
あるいは、アジアは広いエリアを指すので、一般的には東アジア・東南アジアなど、方角と共に使われることが多いです。
なので、方角と共に使われない「アジア州」は、本当に耳にしていなかったかもしれません。
同じく、オーストラリア大陸あたりのエリアを指して「オセアニア州」といういい方も、ここ20年くらい使っていないかも。
オーストラリアといえば事足りますから。
(実際には、オセアニアには、ニュージーランドやミクロネシア諸島のあたりの海洋一帯も含みます。普通、オーストラリアのことを指してオセアニアと言わないことの方が多いし、オーストラリアを含めないことも多い)
で、上の方に「ロシアれんぽう」と書いてあります。
感じにすると「ロシア連邦」。世界最大の面積を誇る国です。
ん?国?
小学生の頃も、中学生の頃も、いや、もしかしたら大学生になった後も、「ロシア」の後ろに「連邦」と付いていることに、一切の疑問を抱かなかった気がします。
アメリカ合衆国のエリアを分割した際の最大の単位が「州」であることにも、疑問を持ちませんでした。
日本でエリアを分割したときの最大の単位が「都道府県」だけど、それと呼び方が違うんですけどね。
なにせ、地理は苦手だったので、あまりそのことを考えなかったのかも。
考えなくても、困らないので。
だから、世界を分割したときの、あるまとまりの単位が国なのか、連邦なのか、気にしなくても、生活に困らない。
始めて意識したのは、おそらく、米澤穂信さんの小説を読んだときだったか。
ユーゴスラビア出身の少女が日本に来て、主人公達と友人関係になり、帰って行く。
そこで、ユーゴスラビアが崩壊し、その少女と音信不通になり…。
みたいな感じの話だったはず。
(後から注:米澤穂信さんのミステリー小説で、太刀洗万智シリーズの一つ「さよなら妖精」という作品です)
そこで、ユーゴスラビア連邦というものがどういう理想の元で構築され、どういう理由で崩壊したかが描かれます。
社会人になって、10年くらい経った後でしたが、世界には「連邦」という存在の仕方があり、「州」という分割単位の意味をと始めて知りました。
世の中には自分の知らない「常識」が山ほどありますし、それを知るきっかけが、まさかの小説ということも、あるわけですね。
…と、そんなことを、コラショの世界地図を見ながら思い出しました。