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■ポータブルモードはProgram Files配下でiniファイル出力を目的としているわけではないので

2019年 2月14日(木) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先日、「マウスふるふる ver.1.12.08」でポータブルモードを搭載した件を書いたのですが、いちおう補足。

先日の記事でも書いたとおり、これはOSの仕様として、UACが発動している場合 かつ プログラムを Program Files配下などに入れている場合、mousefr.iniの保存先はカレントフォルダではなく、ユーザーフォルダ配下となります。

昔、希に、「レジストリに設定を書き込むソフトは、レジストリを汚すので、良くないソフトである」という思想を持っている方がおりました。

あるユーザーからは、病的なまでにレジストリ利用を毛嫌いするメールをもらったことがあって、ちょっとした恐怖感を覚えたことがありました。(さすがに頂いたメールを公開するわけにはいかないですけどね)

レジストリを「汚す」という概念は、まぁ、理解できないわけでもありません。

ただ、同じように考えると、「メモ帳」のような一見すると人畜無害そうなソフトウェアでも、レジストリに設定を書き込んでいるので「良くないソフト」ということになります。

また、iniファイルに設定を書込むソフトは、「ディスクを汚すソフト」であるとも言えます。

だから、あまり意味のない概念だと思っています。

ただ、古くから(Windows 3.1くらいのころから)パソコンを使っているヘビーユーザーで、「インストール」なんてことはせず、圧縮ファイルを直接ディスク上に展開してフリーソフトを使うような強者の場合は、ファイルの生成/削除で全てをコントロールできるiniファイルの方式の方が好まれるかもしれません。特定のフォルダの下にあるファイルを全部消せば、アンインストールが完了するからです。レジストリ方式の場合、ファイルを全て消しても、レジストリを消し忘れれば、ゴミデータが残ってしまうことになりますから。

ただ、それもWindows Vista以降に導入されたUACで崩れることになります。

Program Files下に出力されるiniファイルは、リダイレクトによるユーザーフォルダ配下の隠しフォルダの下に転送されてしまいます。

設定まで完璧に消したいと思っても、その隠しフォルダを探して消しに行かなければならず、レジストリを削除しに行くのと同程度の知識と手間が必要になります。

(ちなみに、Windows XPであっても、一般ユーザー権限を使わせている場合は、上記のような環境でiniファイルの出力ができません)


というわけで、ポータブルモードによるiniファイル出力機能は、USBメモリなどの、低いユーザー権限でも書き込めるようなフォルダ(少なくとも、Program Files配下ではない場所)にプログラムファイル群を置いている場合を想定した機能ということになります。




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