2019年10月27日

ゲームの切なくなるエンディングの場面(夢をみる島)。キノコを採ったおじさんへの想い

そろそろエンディングのネタバレとかしてしまっても良いのかなとも思うんですが…というか、オリジナル版が出てから相当年数が経過しているから、もう良いかとは思うのですが、ゲームの切なくなるエンディングの場面について。

ゼルダの伝説 夢をみる島」から。(画像はDX版(VC)のものです)

201910_turaiend_s.jpg
(C)Nintendo

どうも、この、おじさん(タリン)がキノコを採って喜んでいる瞬間のシーンを観ると、胸がギュっと苦しくなるような感情が出てきます。

このおじさん(タリン)は、本ゲームのヒロイン(マリン)と同居しているおじさんで、森へキノコ採りに出かけています。
変なキノコを食べたせいか、タヌキに変身してしまい、人間を化かしてしまったりとかいう変な事件も起きますが、まぁそれはさておき、森でキノコを探しています。

そして、ようやく山でキノコを見つけた!やった!と思った瞬間、あたり一面が白くなり、消滅します。キノコもタリンも、森も消滅します。
この島の夢をみている「風のさかな」が目を覚まし、夢の中の世界は消滅します。

夢の中の人物とは言え、タリンにもマリンにもその他の人々にも生活があって感情があって、たぶん、タリンは喜んでいたと思います。これから家に帰って、このキノコを食べようとしていたのかもしれません。楽しみにしていたのかもしれません。その感情ごと一瞬で消滅します。たぶん、自分が消滅するという認識すら持つことなく、いきなり消滅します。

たぶん、その様を見つめて記憶できるのは、リンクとプレイヤーだけでしょう。
なんだか、胸のここら辺がギュッと締め付けられるような、変な感情になります。

感情にはいろいろ入り混じっています。
努力してキノコを探しても、次の瞬間には無に帰してしまうなら、このおじさんの努力はなんだったのか、とか。
あるいは、うれしい、楽しい、楽しみという感情のまま消滅した場合、感情はフリーズして永遠に幸せな感情のままでいられるのか、とか。

そういえば、この世界には「偽の真空」とか「真の真空」という概念があって、今の宇宙の「真空」が真の最低エネルギー状態の真空ではなかった場合、遠からず「真の真空」に相転移(真空の崩壊)する時期が訪れ、現在存在している粒子はいったん崩壊する可能性があるとか。その変化(相転移)は光の速さで球状で広がっていくため、「あ、あそこから真の真空が迫ってきているな」のようなことを観察することはできず、一瞬にして体も感情も崩壊します。消滅するといってもいいかもしれません。熱いとかつらいとか、そういった感情もでてこないでしょう。

僕が山へマツタケを採りに行き、苦労して苦労してマツタケを見つけ出して、喜んで、これから家に帰って焼こう!においを楽しもう!食べよう!とウキウキワクワク楽しみになったその瞬間、真の真空が襲ってきて、体も感情も崩壊する。痛いとか苦しいとか感じる間もなく、喜びの感情も楽しみの感情もまとめて崩壊する。

マツタケを探していた努力は消えます。その間においしいごはんでも食べていればよかったかもしれない。
あるいは、喜びの感情や楽しみの感情はフリーズして、その感情は永遠のものになるんでしょうか。

この、ゲームのエンディングの一瞬のシーンで、なんだかそんな感情が一気に湧いてくるんです。
夢をみる島」はエンディングまで含めて、最高傑作だと思うのです。


posted by ayacy at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム
この記事へのコメント
マリンタリンは親子じゃなかったのか…。
Posted by ねっとれんじゃー at 2019年10月27日 10:13
最初にプレイした時には、マリンとタリンは当然親子かなと漠然と思っていたけど、よくよく見てみると、同居しているとしか描かれていなくて、関係性は全くわからないんだよね。
Posted by Ayacy at 2019年10月27日 10:22
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