2020年11月10日

作品の感想を自分で考える時代は終わった…に思ったこと。鬼滅の刃は面白いかの件

先日、Twitterで面白い記事を見つけて、ずっと気になっていました。「鬼滅の刃は何故面白いのか=作品の感想を自分で考える時代は終わった→そして起きること」という記事です。

確かに昨今の自分のことを考えてみても、作品を観た後・・・いくつかの作品については、自分で感想を考えつつも、世の中の人はどういう感想を抱いているんだろう?ということが気になり、場合によっては自分の考え方をそれにアジャストしてしまうことがあったりします。

あるいは、自分の感想がとてもフワフワしているとき、Twitter上で「うまく言語化」しているツイートを見かけて、「これだ!」と、自分の感想をそれにアジャストしてしまったり。

ただ、この傾向って、今起こったことというよりは、だいぶ昔から…少なくとも自分については35年くらい前から行われていたような気がします。
例えば、国語の教科書を読んで、あるいはテストで出題される文章を読んで回答するとき「作者はどう考えたか?」みたいな出題として、自分ではない誰かの感想にアジャストして答えさせる訓練を受けさせられていたわけで。それが学校教育でしたからね。

道徳の授業についても、同じような傾向があったかもしれません。
「日本国民としての一般的な考え」にアジャストさせる訓練、みたいな。

とはいえ、アジャストできないものもありますね。
世間的に、「おそ松さん2期」はつまらないものとして扱われているそうですが、僕自身はそうは思わなかったわけで、それは世間の感想にアジャストできない。

で、今回主題に上げられていた「鬼滅の刃」についてですが、こちらは、自分が興味を持ったというよりは、長女がこの作品に興味を持ったため、話題を合わせるためにアニメを観て、マンガを観て、ネット上から情報(感想を含む)を集めて、長女と会話するための情報収集をしているといった感じです。

なので、この作品については、自分がダイレクトに持っている感想というよりは、世間で持たれている感想や、長女が抱きそうな感想というところにアジャストして過ごしているというのが正確なところ。

長女の場合、元々この作品が面白いという情報は学校からもたらされましたが、その後はYouTube上のMAD動画的なものを観ているようなので、誰かと誰かのカップリング(ぎゆしの、伊アオ、etc...)とか、原作には登場しない言葉「サイステ(=サイコロステーキ先輩)」とか、そういう情報を集める必要性が生じています。

もはや、作品そのものの感想が求められているのではなく、その作品が世間でどのように扱われるかを中心に情報を集める必要が生じていて、それが子供とのコミュニケーション上必要になるということに繋がっています。

というわけで、最終目的…誰かとコミュニケーションを取りたいとか、SNS上で自身の感想発言が炎上したくないとか、あるいは、誰かを叩くためにSNS上に炎上に乗っかりたいとか。

自身の感想を持つこと以上に、そういう別の目的があって、そっちを優先させる必要性から、他人の感想を調べてそこへアジャストするという行為に繋がりそうな気がします。

ただ、ちょっと怖いこともありまして。「先行意見表明者」です。
先の記事で「プリミティブな感情の先導者」「代表者」と書いている部分。

「自身の感想を持つ」ということは、他人の意見を観る前に、あるいは他人の意見に流されないように、感想を考えて、それを言語化するという行為です。場合によっては、他人と意見を戦わせる必要も生じます。
脳のエネルギーをけっこう消費する行為なわけで、そんなエネルギーを消費したくない!省エネルギー生活をしたい!という想いから、他人の感想を手軽に拝借してしまう、SNS上の意見を手軽に自分の意見にしてしまうということもありそうで。

この場合、一部の「先行意見表明者」(先の記事では「プリミティブな感情の先導者」「代表者」と表現されている者)以外は、人間の脳がだんだん退化していきそうな気がするので、怖いです。

posted by ayacy at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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