2013年01月25日

なるほど、これはキツイだろうね

先日Twitterを見ていたら、窓の杜の「フリーソフトの使い方と楽しみ方」という記事について触れたツイートがあって、そこから過去の記事に遡って見ていました。

【#モリトーク】第42話 フリーソフトの使い方と楽しみ方
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/moritalk/20130122_584439.html
 ↓
【#モリトーク】第41話 暗号化ソフトのススメ
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/moritalk/20130115_581686.html

記事内容の中で、「オープンソース化後初の正式版公開に伴い、バグ報告のメールがたくさん届いているようで、そのなかにはフリーソフトの公開を辞めようと思わせるほどの軽率な内容もあったという」とのことなので、どんな感じの軽率な内容があったのか、気になりました。

 ↓
開発などブログ - 正式版アタッシェケースのバグについて
http://hibara.org/blog/2013/01/09/attachecase_bugs/

どうやら、

「早急に直せ」とか「困る」とか、ちょろっと書く

というのがあって、地味にへこんでいるとのこと。
おそらく、これ以上のものもあるんでしょうね。

僕の経験したものだと、

・「ダウンロードしたがうまく動かない。オマエを必ずつぶしてやる」というメールが届く
 ↑すさまじぃ…。

「昨日まではウイルスに検知されていなかったのに。今日になったら急に検知された。何故なのか?」と尋ねられる
 ↑もちろん、トレンドマイクロ社のウイルスバスターによる誤検知が原因。他社のソフトのバグの理由を突然尋ねられてもわかりません…。

・「(これこれみたいなバグを出して)そんなでは、せっかくのソフトが泣きますよ
 ↑あなたの発言で私が泣きますよ

というのがありました。

それから、暴言というわけではありませんが十年以上前(まだまだSNSなども登場する前ですが)、ソフト利用の感想からいきなり、「あなたとお友達になりたいです」という内容が現れるメールをもらって、ちょっとひいてしまった体験とか。
会社から帰ってみたら、ちょっとずつ違う、同じ感じの内容のメールが数十通も送られてきていたとか。

あと、やたらと卑屈になっているメールってのも、どうかと思うことはありますね。もちろん、作者に失礼に聞こえないように、慎重にメールを書いているんだとは思うのですが、はっきりと「バグっぽい動きをしている」と書いてくれれば良いのに、やたら遠回しに、わかりにくく、「こういう動きをして、私にとっては使いにくく感じるが、他の人の所では使いにくくないのかもしれない。こういう動きになっていて欲しいが、そうでなくてもいいと思うが、最終的には誤判断はお任せします」みたいな感じの。

それから、「私のところで賞を作ったので、受賞をして欲しい。受賞したら、あなたのサイトに、私の作った賞のロゴを掲示して欲しい」というメールをもらったこともありました。
こちらについては、当時はなんだか分からず怖かったですが、このメールを送った方とはTwitter上とmixi上でお友達になれましたし、このメールを送った方の当時の考えを知ることもできましたし、今では笑い話ですね。このメールを送ったご本人も、笑っています。


また、他の作者の方も、結構、スラングを使って罵倒されているケースというのもありますね。
(ちょいちょい、お悩みのご相談をいただくことがあります)

バグ報告がエスカレートして、ストーカーまがいになっているケースもあるとおっしゃっている方もいました。

それから、かなり前だったと思いますが、ビットマップのファイル形式と構造体を開設しているサイト(もちろん個人の無料で見られるサイト)で、「(仕事で使う資料なのだから)早く続きを書いて欲しい、正確に書いて欲しいと、過度に要求される」みたいなケースを書いてある事例もありました。


フリーソフトの公開の文化って、20年以上前の、パソコン通信上で、パソコンに詳しい人たちが集まり合う時代の文化が、そのまま温存されてきている文化です。そんな中で暖かく育まれてきたもの。
インターネットの時代が来て、利用者が爆発的に増え、パソコンの知識的に詳しくない人たちが入り乱れて、初心者ユーザーの罵倒が直接作者の下に届くようになってしまいました。

また、作者を狙うのはユーザーの心ないユーザーだけではありません。

上の窓の杜の記事にも書いてありましたが「IPAやJPCERT/CCなどの国内機関がオンラインソフトの脆弱性を大々的に報告する」っていうのも気になるところですね。
昔は、フリーソフトにバグがあっても、バグが修正されるまでの間は、とりあえず利用者はそれをわきまえて、バグに触れないように利用するくらいの心がけはあったと思います。そもそもフリーソフトの作者なんて、日曜プログラマですから、文字通り日曜日くらいしかソフトの修正はできないわけですし。

ところが現在は、フリーソフトのバグを、平気でゼロデイアタックしてくるような、アホな利用者がいる時代です。そりゃ、国内機関もフリーソフトの脆弱性を大々的に報告し、作者に強烈なプレッシャーをかけてきます。
インターネットの荒波は、温室のようなフリーソフト文化をたたきつぶす勢いで攻めてきています。

最近聞いた話だと、Android携帯の(広義の)脆弱性を突いて、中にある電話帳データを全部抜き取って、全世界に公開しちゃう(条件検索できちゃうようにしてしまう)マルウェアまがいのアプリも出ているとのこと。
攻撃する側も待ったなし。温室育ちのフリーソフト作者は、見るも無惨に攻撃を受け続けてしまいます。

つくづく、嫌な時代が来たなと、思う日々です。
posted by ayacy at 02:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | フリーソフト
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